sotresjpとBase 機能一覧比較 タイトル画像

 

最近、オンライン通販を始めたいけどどうするのが今だといいのかな?
できればあまり予算をかけないかたちで…。と、ご相談を受けることが立て続けにありました。

そこで、リサーチも兼ねて、オンラインショッピングサイトを無料から作れる「STORES.jp」と「BASE」について、資料作成のために最新情報を調べてみました。

STORES.jp
https://stores.jp/

BASE
https://thebase.in/

簡単なまとめ(比較した結論)

以前調べた時にはBASEの方が機能面で先行しているかなという印象でしたが、現状、機能面ではそれぞれよくできた、とてもいいサービスだと思いました。

結論としては、どちらも無料で使えて販売手数料のみの手数料4%-7%弱で、機能的にも必要充分、ニーズに合わせて改良もされているので、使えるテンプレートの好みや手数料の違いで選んでもいいんじゃないでしょうか。

月額有償のサービスやテンプレートを買えば、ある程度自由度ももてますし、スモールスタートに合わせた設計になっています。これでもの足りないのなら、開発する、でも問題のない機能が備わっていると思います。

どちらかを、といわれれば、STORES.jpの方が販売に必要な機能をきっちり抑えながらも手数料が安く、月商20万円以上売れたらスタンダートプランに切り替えを、といった利用者側の運用モデルについてのイメージがはっきりある感じなので、事業として売っていくのであれば個人的にはSTORES.jpがおすすめです。

あとは、テンプレートで見やすくて気にいるデザインがあるかや、管理画面を操作した時の気持ち良さなどのユーザーインターフェイスの設計が自分に合うかなど、触って運営してみないとわからないという部分、そしてある程度売り上げが伸びてから欲しくなる機能や自分にとって必要な固有の機能、みたいなところでどこまで我慢できるか、などになってくるのではないでしょうか。

ユーザーとして他の同業他社や売れている方などのページを見てから選ぶというのも大事です。
最初の1つを決めかねる時は、同じサービスを使っているところに、好きな人やお店があるか、みたいなことでのいいかも。

登録の手間を惜しまなければ(閑散期や暇な時間帯がある、あるいは社内などに使えるリソース(人と時間)が余っているのであれば)、どっちもやってみて売れる方に一本化する、というのもアリかもしれません。

STORES.jpとBASEの機能比較について
(STORES.jp/BASE機能比較一覧表 ※2020年1月時点)

ここからはもう少し詳しい比較です。
なかなか公式のサイトを見ても決め手に欠けるというか、初見だとふーんという感じになってしまうと思うのですが、選定基準は人や会社それぞれありますので、情報を拾いながら調べるより見比べやすいように一覧にしました。

自分として気になるところを一覧表にしていますが、判断基準として、比較的みなさんも知りたいところだと思います。
他にも細かな条件分岐もある感じでしたが、せっかく作ったし、シェアしておきます。

一覧の画像はクリックで拡大します。
注:自分用のメモ書きですので、ご参考までにご利用ください。

随時機能追加や料金などで更新もありますし、手数料がお得なキャンペーンなどもあると思います。STORES-jpとBASEの機能一覧比較表(2020年01月)

公式サイト + まとめたサイトや比較されたものをいくつか読んでメモしながら作ったので、最終的にはオフィシャルサイトでご確認ください。
(ご利用に関しては、それぞれのうんぬん…、免責にてお願いします。)

おまけ:それはなんのためのつくるオンラインショッピングサイトですか?

ディレクターとして、いろいろな既存のサービスを使うか、新規構築を進めるかについての大きな判断基準は、予算規模と売り上げ規模、損益分岐のラインと目標、対象(ターゲット)の設定です。

・いくら売り上げて、誰に買っていただきたいのか、届けたいのか
・事業主体や販売する人にとって、なんのためにオンライン通販をやるのか
・販路の拡大?顧客の増加?
・常連客や上得意様へ向けたサービス?ブランド力の向上?(目的)

・誰がそのサービスの運営を担うのか?
・予算規模や体制、今後はどうなるか(内部要因)
・競合やニーズは?(外部要因)

そして、それは、

事業主体にとって、あるいは社会的にどういう価値があるものなのか?(社会的な意義・価値)

そのほかには、企業理念やサービスのコンセプト、既存のホームページや販売方法、商品特性やスタッフの人員、スキルや特性、勤務形態なども判断の要素としては意識しています。
まだオンラインショッピングを運営する前に実店舗や体制側で先にやるべきことがあるのでは、と思うこともありますが、スピード感や方法論は経営する人によって異なるので、そういう場合は、他の優先すべきと感じる課題をお伝えしています。

もう少し具体的にヒアリング

それらに加えて、仕事のヒアリングでクライアントがオンライン通販を検討されているときに具体的に意識することは、

・イニシャルコスト(初期費用)、ランニングコストをどこまでかけられるかどうか
→ 自分で作れば構築費用のかからないショッピングサービスを利用するのか、どこまでサポートできるか?
※売り上げが数百から1,000万単位で出るのであれば、自前でサーバーも持って開発してもいいかもしれませんが、追加で機能を開発するたびに開発・改修費としてお金がかかります。
持続やトラブルなども自社の責任なので、サービス停止のリスクがなく、復旧なども目処が立ちやすいです。(反面、利用しているサービスのせいにできないので、直るまではずっと利用者様に直接ご迷惑をおかけしている主体になり、良くも悪くもですが。)

・月々の利用料
・決済時の手数料
・絶対に欲しい機能、あれば助かる機能 etc…
・その他の機能要望や潜在的な選択基準
(メッセージ機能やインスタグラムとの連携、ドメインへのこだわり、サービス名を消したい、などなど個別の要件、オーダー)

それに基づいて、サービスと照らしていきます。

商材によってはAmazonやメルカリ、ヤフオクやポケットマルシェなどの方が集客能力があるので、自前のショッピングサイトをもつよりも売上に貢献するかもしれません。

野菜などの一次産業向けにはポケマルはいいサービスだと思いますのでオススメすることも多いですが、手数料が15%と少し高めです。
(委託販売20%だと思えば、許容範囲ではないでしょうか)
https://producer.pocket-marche.com/

終わりに

“当事務所も利益が上がる、クライアントも儲かる、お客さん(利用者)も課題が解決して、社会が良くなる”。みんなが嬉しい、3方良しで回っていくといいなと思いながら仕事をしています。

 

それでは、2020年もよろしくお願いいたします。